研究テーマ3(医療関連)

フレキシブルシルク電極を用いた埋込・ウェアラブル生体機能計測・制御

 シルクはセリシンとフィブロインというタンパク質からなり、生体適合性が極めて高い。この素材に、導電性高分子であるPEDOT-PSSまたは、PEDOT-pTSを付加することで生体適合性の優れたフレキシブルな電極素材(電極抵抗1〜10kΩ/cm)が実現できる。PEDOT-pTSを用いた作製法は東北大独自の技術である。この電極を用い心拍や筋電など体表からの計測(PLoS One 2012等)の他に、埋め込みによる脳活動計測、神経・筋肉運動制御を行っており、生体内のウェット環境下での生体活動計測など、ノイズも少なく多岐にわたる用途が期待できる。この電極を広く使ってもらえるよう研究会(2015.2)及び販売会社(大学発ベンチャー、2015.6)を設立し、普及に努めている。

ECoG recording using a silk electrode array Jpn.J.Appl.Phys.56,2017