研究テーマ2(工学関連)

生体電気計測

 独自の細胞育成技術、電極・計測技術により、数ヶ月単位の長期に渡る神経接続維持及び機能計測を可能にした(J. Neurosci. Methods 2007等)。これは、電極の修飾に使用したPEDOT-PSSの役割が大きく、日瑞ナノバイオワークショップにおける交流により生まれたリンショーピン大学との共同研究の成果であり、KTH/Wollongong大/Adelaide大などとの共同研究に発展した。また、幹細胞の分化誘導・制御応用における評価系としても利用できることを確認した(BBA 2013)。さらに半導体微細加工技術を利用した神経細胞の成長方向制御と組み合わせることで、脊椎損傷等の患者や、パーキンソン病などの医療・治療面での利用が期待される。この研究は、現在のシルク電極研究の基礎となっている。